
鎌倉駅から江ノ電に乗って、極楽寺駅で降りました。
『最後から二番目の恋』という中井貴一と小泉今日子のドラマのなかで出てくるので、駅舎はたくさん見ていました。しかし、下車したのは初めてです。
駅前にある赤い郵便ポストの前でタイや中国の若い女性たちがお互いに(一生)写真を撮り合っていましたので、駅舎の写真は撮りませんでした(不審なので)。

極楽寺駅から鎌倉寄り(長谷駅側)に、江ノ電で唯一のトンネル「極楽寺隧道」があります。このトンネルは手掘りで作られ、煉瓦造の坑門は竣工以来の姿を留めています。海のイメージが強い江ノ電ですが、山の要素も兼ね備えています。三方を山、もう一方を海に囲まれた天然の要塞ですから、鎌倉は山だらけなのです。
このトンネルの極楽寺側は西を向いているので、夕方に来ると電車の正面に光が当たって良い感じの写真が撮影できます。85mmでは、掘割や架線柱などの周りの構造物が入って、江ノ電の小ささがより強調される写真が撮れた気がします。F1.4だと、手前の架線柱もしっかりボケて、目で電車を注視したときのような雰囲気が出ますね。

極楽寺駅から稲村ケ崎の方へ江ノ電の線路沿いを歩くと、素敵な踏切がありました。踏切の警報機の赤が、警報機の手前に咲いている赤い花に紛れています。
江ノ電はやっぱり通常カラーがいいですね。変なラッピングとかしないでほしい。

赤いお花が咲いていたところは「カフェ ヨリドコロ」という、干物屋さんがやっている定食屋さん、カフェでした。
https://yoridocoro.com

踏切を渡ると海が見えます。

稲村ケ崎の海が眼前に広がります。
信号機にフォーカスを合わせていますが、背後の海がしっかりとボケています。中距離の被写体にフォーカスを合わせたときの背景との分離感が、85mmのF1.4のすてきなポイントです。近距離ならF値が大きい(暗い)レンズでもしっかりボケますから、こういう場面で差が出ます。

ここ10年でますます砂浜がなくなってしまった稲村ケ崎。砂浜を復活させる工事をしているそうですが、この荒波に人類は抗えるのでしょうか、、、


片側一車線、合計二車線の道路の対岸から道路沿いの建築物を撮ると、こんな感じに写るのが85mm。なかなか望遠だな、狭いな、と思うときも、少し広角だな、と思うときもある焦点距離です。50mmっぽくも撮れる気がします。

鵠沼海岸と違って、稲村ケ崎の砂浜は黒いです。伊豆大島みたい。奥には逗子・葉山が見えます。雨が続いていたので、空気中の塵がトラップされたのか、暑さの割に空気が澄み渡っていました。

写真右側の松の木の奥あたりが、江ノ電と富士山を絡めて撮る超有名撮影スポット。朝が順光になるので、真冬の早朝に行くとそこそこ人がいます。今回は夕方なので逆サイドから住宅街に消える江ノ電を撮りました。海沿いの道路から撮っているので、APS-Cクロップして127.5mmで撮影しています。

こういったなんでもない写真もそれっぽくなるのが85mm F1.4。気をつけないと、雑な写真を量産してしまいそうです。それだけ、レンズの魅力、強さがあります。このレンズが撮らせてくれる写真もあれば、撮らされてしまうこともあります。
構図とは関係ないですが、F1.4クラスはセンサーゴミが写り込まないので現像が楽です。F4くらいになると見えちゃいます。



有名なPacific DRIVE-INです。ぱっと見、バイク組以外はほとんど海外の方ですね(平日だし)。
SEL85F14GM2はド逆光でもあまりコントラストは落ちず、画面に小さい緑色のゴーストが出るくらいでとても優秀です。また、他のF1.4GM単焦点シリーズ(SEL35F14GMなど)よりも周辺減光が少ない印象です。今回の写真たちも、Capture Oneの周辺光量補正はせずに現像しています。

伊豆大島だと思いましたが、伊豆半島でした。背景はボケるけど、遠い山影はしっかりと描き出してくれます。

夕日に集う人々と、お構いなしに一人でコーラを流し込む男性。
帰りに鎌倉駅のスタバに寄って、モンブランを食べました。やっと「秋」って感じです(長雨はノーカウントとしたい)。
