2022年、学生最後の夏休みに地中海沿岸の国々を25日間で巡ってきました!
私がこの旅で訪れたのは、イタリア、マルタ、スロベニア、そしてクロアチアです。イタリアは超メジャーな旅先ですが、マルタ、スロベニア、クロアチアはそこまで有名ではありませんよね。しかし、イタリアを含めたすべての国が素晴らしい風景、文化で満たされており、大満足の旅行となりました!
というわけで、この夏の25日間の旅行を全15回程度でまとめていきたいと思います!
旅行記一覧(順次追加します)
旅のルート
フライトはイタリア・ローマ発着で、イタリア → マルタ → イタリア → スロベニア → クロアチア → イタリアの順に訪れました。結果的にイタリアに3回入国しました。それでは、今回の25日間の旅のルートを見てみましょう。
見どころとしては、シチリア島からイタリア本土へ渡るときに寝台特急を利用したことです!記事で詳しく触れますが、列車ごと海を渡りました。蓋を開けてみると、マルタからクロアチア・ドゥブロヴニクまで飛行機を使わず、フェリー、列車、そしてバスのみで移動しました。
かかったお金
恐怖の旅費計算です!21泊25日の旅費は以下の通りでした。
合計
¥485,000-(航空券を除くと¥360,000-、1日約¥14,400)
内訳
- 航空券(成田ローマ往復・カタール航空):¥125,000-
- 宿泊費(1泊約¥7,200):¥150,000-
- 移動費(飛行機・列車・フェリー・バス):¥80,000-
- 食費(1日約¥4,000):¥100,000-
- 観光費(入場料など):¥30,000-
所感
航空券
ウクライナ危機が本格化する前に航空券を購入したので、航空券は10万円台に抑えることができました。2023年7月現在だと20万円くらいでしょうか、本当に高くなりましたね。
日本〜ヨーロッパ間のフライトを安く手配するコツとしては、発着便数が多い路線を選択することです。基本的に便数が多い路線は安く、特に成田〜ロンドン、パリ、ローマ便がお手頃です。ヨーロッパを周遊する際にはこれらの都市発着便を手配して、そこから飛行機を乗り継いだり、列車やバスで移動すると安く抑えられます。後で触れますが、ヨーロッパは日本より交通費が安いです。
航空会社は中東系が良いと思います。燃油サーチャージが無くサービスも良いからです。私はいつもSkyscannerで航空券を探しています。
宿泊費
最も重要なのが宿です。宿泊費は1泊¥7,000を目標に手配しました。ローマやヴェネツィアなどの大都市ではホステル(ゲストハウス)、それ以外はホテルやB&B(Bed & Breakfast)に泊まりました(例外もあります)。理由は、大都市は宿の選択肢が多く良質なホステルが揃っているからです。小さな都市だとホステルの絶対数が減って質が落ちたり、ホテルと値段が変わらなかったりします。
ひとり旅の苦しいところですが、宿泊費は部屋単位で計算されるのでスロベニア・ブレッド湖のようなリゾートホテルがメインの街では宿泊費が高く付きました(1泊¥20,000弱)。
宿の手配はBooking.comとAgodaのみ利用しました。
移動費
宿と並んで重要なのが現地での移動手段です。ヨーロッパは日本よりも交通費が安いため、頻繁に高速鉄道を利用したにも関わらず25日間の旅行で10万円を切っています。どのくらい安いかというと日本の1/2〜1/3程度で、具体的には、
運賃 | 距離 | 所要時間 | |
日本:東京〜新大阪(東海道新幹線) | ¥14,950 | 約550 km | 約2時間30分 |
イタリア:ローマ〜ヴェネツィア(高速鉄道) | ¥4,700〜(€39〜) | 約500 km | 約4時間 |
という感じです。注意点は2つあり、1つ目は所要時間が長いこと、2つ目は運賃が変動することです。
所要時間が長い理由は、東海道新幹線は全線に渡って専用線を走行するのに対し、ヨーロッパの高速鉄道は都市部で在来線に乗り入れるためです。東海道新幹線は15分で京都から新大阪まで行けますが、イタリアでは15分走ってもローマ市内を脱出できません。また、東海道新幹線のような膨大な運行本数もありませんので、待ち時間を含めると所要時間はより膨れ上がります。運賃の絶対値は安いですが、時間で割ると互角かもしれません。
運賃の変動は航空券と同じで、早期に予約すると安く直前になるほど高くなります。しかし、安く済ませようと闇雲に早期予約すると危険かもしれません。なぜなら、列車遅延で乗り継ぎに失敗して切符を買い直す可能性があるからです。同一の鉄道会社なら、遅延した列車番号を伝えれば追加料金無しで振り替えてくれます。一方で、異なる鉄道会社間で乗り継ぎに失敗すると振り替えは不可能です。
移動手段の手配(事前予約、飛行機以外)は、以下のサイトを利用しました。
カテゴリ | 事業者 | メモ | |
イタリア | 鉄道 | Tranitalia | 日本のJRに相当する鉄道会社 |
Italo | 高速鉄道を運行する会社 | ||
バス | FlixBus | ヨーロッパの格安高速バス | |
マルタ | フェリー | VirtuFerries | マルタ・シチリア間のフェリー |
スロベニア | バス | LJUBLJANA BUS STATION※1 | リュブリャナ発の高速バス |
クロアチア | バス | GetByBus※2 | クロアチア国内のバス予約サイト |
※1: リュブリャナ発のバスしか予約できない/ ※2: GetByBusはバス事業者の名称ではなく予約サイトの名称
持ち物
カメラ機材
この夏、カメラを片手に旅した地中海。たくさんの思い出と、たくさんの素敵な写真を撮れた最高の25日間になりました。そこで、今回の旅行で使用したカメラ機材をまとめておこうと思います。
ボディ | SONY α7IV |
SONY α7RIV | |
レンズ | FE 16-35mm F2.8 GM(広角ズームレンズ) |
FE 24-105mm F4 G OSS(標準ズームレンズ) | |
FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS(望遠ズームレンズ) | |
アクセサリー類 | GITZO GT2542(三脚) + RRS BH-40(雲台) |
Breakthrough X4 CPL(77mm・82mm)(CPLフィルター) | |
記憶媒体 | ProGrade 256GB×2・Sandisk 64GB×2(SDカード) |
Sandisk Extreme SSD 2TB |
今回の旅行で撮影した写真は全部で3467枚。帰国してからRAW現像したのは1489枚です。持っていったレンズ別の撮影枚数は以下の通りになりました。
撮影枚数 | 割合 | |
FE 16-35mm F2.8 GM(広角ズームレンズ) | 250 | 7.2% |
FE 24-105mm F4 G OSS(標準ズームレンズ) | 3080 | 88.8% |
FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS(望遠ズームレンズ) | 137 | 4.0% |
合計 | 3467 | 100% |
ほとんどの写真をα7IV + FE 24-105mm F4 G OSS(標準ズームレンズ)の組み合わせで撮影しました。FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS(望遠ズームレンズ)はほとんど使わなかったです。しかし、何でも撮れるという安心感を得るために、体力に自信のある方はぜひ広角から望遠まで持っていくのをおすすめします。
また、夕景・夜景を撮影したかったので、GITZOのマウンテニア2型(GT2542)とRRSの自由雲台BH-40を持っていきました。ローマ、フィレンツェ、ヴェネツィアなど、各都市で毎回出番があって大活躍でした。重量はかさみますが(約2kg)、持って行って損は無いと思います。
さらに、地中海をきれいに撮影したかったので、CPLフィルターを持っていきました。こちらもかなり活躍し、特にマルタの海を非常に美しく取れました。フィレンツェ、ヴェネツィア、クロアチアのオレンジ色の屋根の色を出すのにも活躍しました。
記憶媒体は、25日間に渡って撮影し続けるために、大容量のSDカードを複数枚とバックアップ用にSSDを持っていきました。
ガジェット
- モバイルバッテリー2個(1個はフィレンツェで破壊しました)
- MacBookPro13インチ(写真バックアップ & スマホを失ったときの連絡手段)
- iPhone13・iPhoneXR(盗まれても連絡手段を確保できるように2つ)
- AirPodsPro(音楽、映画鑑賞用)
SIMカード
Ahamoがイタリア、マルタ、クロアチアでが海外ローミング可能だったため、日本からはSIMカードを持っていきませんでした。しかし、スロベニアでAhamoが使えないこと、15日経過すると低速通信になることから、AiraloのeSIMを購入しました。
衣類
4日分(上下&下着)を持っていき、洗濯をして運用しました。夏の地中海は天気が良いのですぐに乾きます。洗剤は日本から持っていきました。
クレジットカード・現金
JALCardNavi(メインカード)、EPOSGold(サブカード)、現金3万円を日本から持っていきました。クロアチアで2回だけ現金を使用しましたが、その他の支払いはすべてクレジットカードで済ませました。
その他
- 国際学生証(ISIC):入場料やバス代が割り引かれます。学生の方は是非作りましょう。
- FFP2マスク:2022年7月当時、イタリアの公共交通機関の車内で着用が義務付けられていました。
- ウェットティッシュ:ヨーロッパではこんな気の利いたアイテムは手に入りません。
- ポケットティッシュ:ヨーロッパには存在しないアイテムのはずです。
残りは皆さんが一般的に旅行に持っていく、歯ブラシ、コンタクトレンズなどを持っていきました。モノが無くなったり壊しても問題ないように、複数個持っていきました。
おわりに
思いつくままにあれこれ書き留めてみましたが、いかがでしたでしょうか?
もともと旅は大好きでしたが、写真を趣味にしてからより一層旅が楽しくなりました。今回の地中海の旅でも、写真を撮っていなければ得られなかった観点で街の魅力を発見できたと思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました!