【イタリア旅行記】走れメロスの舞台、シチリア島・シラクーサ(地中海4800kmの旅 vol.9)

「あらゆるギリシア都市の中で最大にして最も美しい町」とマルクス・トゥッリウス・キケロに讃えられた都市、Siracusa(シラクーサ)。ローマが覇権を握る以前の西地中海世界で、最も栄華を極めたそうです。
市内、周辺の歴史的建造物や遺跡は「シラクーサとパンターリカの岩壁墓地遺跡」として世界遺産登録されています。

今回は、数学者アルキメデスが生まれ、「走れメロス」の舞台となった街、シラクーサで過ごす一夜をお届けします。

この記事の写真はSONY α7 IV(ILCE-7M4)とSONY FE 24-105mm F4 G OSS(SEL24105G)の組み合わせで撮影しています。

目次

B&Bにチェックイン

ヴァル・ディ・ノートの中心、Noto(ノート)を後にして、列車に揺られること約40分。シチリア島南東部の海沿いの都市、Siracusa(シラクーサ)にやってきました!

この日宿泊したのは、B&B Campi Elisi。シラクーサの駅から500mほど北にあります。

部屋もシャワーも綺麗で、快適な一夜を過ごすことができました。イタリアでは珍しく支払いが現金のみでしたので、ATMでお金を下ろす羽目になりました。現金払い以外は素晴らしいお宿でしたので、おすすめです。オーナーさんもとても親切な方でした。

ノートでかなり疲れたので、昼寝をしてから宿を出ました。もう夕暮れです。

シラクーサの中心地、オルテジア島

シラクーサはじまりの地であるオルテジア島は、本土と短い橋で繋がれています。あまりにも橋が短いため、島であることを忘れてしまいます。江ノ島のような「島」感はありません。島内は一般車両進入禁止なので、徒歩でゆったりと散策できます。

宿からオルテジア島に行く途中にあった近代建築はマドンニーナ聖堂。1953年、シチリアのとある民家で「聖母マリア像が涙を流した」という奇跡が起こり、1990年に聖堂が建てられたそうです。

この橋を渡った先がオルテジア島です。これまで歩いてきた新市街とは明らかに建築が異なっています。ちなみに、新市街は結構寂れていて、少々デンジャラスな雰囲気も感じました。次泊まるときはオルテジア島が良いです。

オルテジア島の入口はリゾートと漁港が入り混じった雰囲気。大好きです。

シラクーサのドゥオーモ

オルテジア島に入ってすぐのパンカリ広場にあるのはアポロン神殿。紀元前6世紀末に造られた、シチリアに現存する最古の神殿のひとつです。

この噴水があるのは「アルキメデス広場」。多くの兵器を開発し、故郷のシラクーサを守ろうとしたアルキメデスを偲んで名付けられました。

シラクーサのドゥオーモに着きました!バロック様式のファザードが特徴的なドゥオーモです。広場には市庁舎や大司教館など重要建築物が多く存在します。
ちなみに、シラクーサは「ヴァル・ディ・ノートの町々」ではありません。別の世界遺産です。シチリアの深さを感じさせられますね。

広場は大変賑わっております。人口12万人の都市とは思えない人だかりです。欧州の地方都市は人口の割に中心市街地に活気があるところが多い印象です。日本は中心地が空洞化している都市が多いので、羨ましいですね(欧州にも空洞化している都市はたくさんあると思います、私が知らないだけで…)。

ムール貝のパスタ

本日の夕食はIl persce azzurro osteriaというオステリアでいただきました。せっかく海沿いの街にやってきたので、魚介を食べたいですよね。ということで、ムール貝のパスタをチョイスしました。
盛り付けも可愛らしいですが、ムール貝がとても美味しかったです!もちろんパスタも最高です。あっという間に食べ終わってしまいました。

宿への帰り道

21:00をまわっても街は賑わっていました。シラクーサの旧市街に関しては、夜もとても平和でした(新市街はちょっと怖いかも?)。ノートの街を歩いて疲れていたので、早めに寝ることにしました。

再びのヴァル・ディ・ノート、大都市カターニアへ

宿から徒歩1分のところにあったバールで朝食を食べました。というのも、B&Bでこのお店の朝食券が配布されたからです。カプチーノは美味しかったですが、ブリオッシュの味は普通でした。フランス出身の方は、美味しくないと言うかもしれません。

シチリア島第二の都市、Catania(カターニア)まではFlixBusを利用しました。良い時間の列車がなかったからです(そもそもシチリア島内の移動はバスの方がメジャーで、鉄道を使うのは変わり者らしいです)。カターニアまでは1時間15分かかりました。

カターニアはヴァル・ディ・ノート最大の都市で、なんと地下鉄があります(最大都市はパレルモです)。大都市に存在するバロック様式の町並みが楽しみですね!それではまた。

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この記事を書いた人

東京都在住のエンジニア。1998年生まれ、25歳です。カメラを片手に20カ国を旅してきました。遠い地の生活を垣間見ることが私の旅のテーマです。

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