ウメジローとは?

ウメジローは、「花が咲いた梅の木にいるメジロ」を指します。広義のウメジローだと、季節を問わず梅の木にやってきたメジロのことを示すかもしれません。しかし一般には、2〜3月に花が咲いている梅の木へ蜜を求めてやってきたメジロのことをウメジローと呼んでいると思います。
人間の往来が多い梅林でも簡単に出会うことができ、関東地方の有名なウメジロースポットとしては新宿御苑が知られています。メジロの見つけ方については、“I AM A DOG”というブログに詳しい記事があります。

ちなみに、私はこちらの“I AM A DOG”というブログを読んで大学1年生のときにカメラを購入し、人生が大きく変わりました。初めて買ったカメラは“OLYMPUS OM-D E-M10 markII”でしたね。カメラを買っていなければ、海外旅行なんてあまり行かなかったでしょう。
ウメジロー撮影に向いている時間帯

メジロは一日中いますが、撮影するならば午前中、特に午前8時〜10時ごろが良いと思います。メジロは午前9時〜10時ごろに最も活発に活動し、群れで花の蜜を吸いにくるそうで、午後は遭遇チャンスが減ります。
また、日が高い午後は影ができやすく、メジロの顔にしっかりと光が当たっている写真を撮りにくいです。また、梅が咲き誇る2月はまだまだ日が短いので、あっと言う間に日が傾いて影になり、撮影が困難になりやすいです。
おすすめの焦点距離
35mmフルサイズで300mm〜600mmのレンジが撮りやすいと感じました。また、単焦点レンズよりは超望遠ズームレンズの方が撮影しやすいと感じました。メジロは近くに寄ってくることも多く、私が遭遇したなかでは、私の体から2m以内にまで接近してきたことがありました。そのようなシチュエーションでは、最短撮影距離が2mを超える超望遠単焦点は使いにくいです。
具体的には、100-400mmや200-600mmのレンズが使いやすいと思います。私は主に、FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS(SEL100400GM)を使用しています。
まずは特にお気に入りのウメジロー写真を紹介します!

まずはこの写真。2月21日に撮影しました。本記事のアイキャッチ画像はこちらをトリミングして作成しています。
この写真の好きなところは、構図と光です。明るい方向を見つめるメジロと、ひとつの枝に咲いた梅がシンプルな背景に映えていて素晴らしいです。また、太陽光によるフレアに見えるような花びらを前ボケに入れることができたのも良いです!
あと、とっても細い枝をしならせずに乗っかれてしまうメジロの小ささ、軽さがわかる一枚でもあります。

次はこの写真。2月25日に撮影しました。
この写真の好きなところは、メジロのかわいい眼にしっかりとピントが合っているのもさることながら、メジロから舞い落ちる梅の花粉とおしべを捉えていて、みずみずしい印象の写真になっているところです!
また、左上から光が当たっていて立体感があり、羽毛の一本一本が綺麗に描かれているのが好きです。

最後はこの写真!朝の柔らかい光と青い空が幻想的で、美しいメジロになりました。寒すぎてまんまるふくふくに膨らんでいるのもかわいらしいです。「なんだコイツ」みたいな眼で見下ろされていますね。
私のウメジロー撮影のあゆみ
2/9(日)初めてのウメジロー!梅は二分咲き
2025年2月9日、旭区・南万騎が原にある「こども自然公園」でルリビタキなどの野鳥を撮った後、大倉山公園に向かいました。こども自然公園での野鳥撮影の様子は、こちらの記事で紹介しています。



時刻は14時頃、気温は11℃でした。梅林に着いた直後はメジロの気配がなく、ただベンチに座って早咲きの梅を眺めていました。しかし、しばらくすると、遠くの梅の木に羽ばたく影を目の端で捉えました。静かに梅の木に向かうと、かわいいメジロが2羽いました!
初めてのウメジローだったのでどうやって撮っていいかわからず、慌てているうちにメジロは遠くの椿のなかへ帰って行きました。2枚しか撮れませんでしたが、かわいらしいメジロを拝めて嬉しかったです!

この日はまだ2月上旬。早咲きの梅や、日当たりのいい場所に植っている梅だけが花を咲かせていました。
2/10(月)椿を吸うメジロ!梅は3分咲き

この日は出勤前に撮影しました。時刻は8:45で、気温は10℃、快晴でした。梅林に入るとメジロのさえずりは聞き取れるものの、どこにいるかが分かりませんでした。すると、椿の生垣がガサガサと音を立てており、近づいてみるとメジロが蜜を吸って動き回っていました。
太陽が当たっている一番きれいな椿の花に狙いを定めて、メジロが蜜を吸いにくる瞬間を待ちます。1分ほど経った頃でしょうか、ついにメジロが姿を現した瞬間を撮ることができました!
2/15(土)メジロには出会えず… 梅は3分咲きくらい。9:30、10℃、快晴。

意気揚々と家を飛び出しましたが、メジロには出会えませんでした。しかし、モズに出会えました!これは嬉しいです。

また、いつも見るヒヨドリが美しい梅のなかに佇んでおり、非常に美しかったです!この日は昼から予定があったので、1時間ほどで撤収。なかなか良い撮影になりました!

北側、東横神社の敷地内にある梅が満開になろうとしていました。
2/19(水)早朝のウメジロー!梅は五分咲きくらい


梅が結構咲いてきたので、出勤前の7:30〜8:10頃に撮影に向かうことにしました。気温は3℃で、快晴でした。この日は非常に寒かったのでメジロは出てこないかと思いましたが、2〜3羽が梅の木まで出てきて蜜を吸っていました。
寒いのでふくらんでいて可愛いですね!寒かったのか、蜜の出がイマイチだったのかは分かりませんが、短時間で椿の生垣の中へ入って行きました。
2/21(金)最高のウメジローが撮れた!

この日も出勤前にメジロを撮りにいきました。時刻は7:30で、気温は3℃、快晴でした。メジロいないな〜と梅林を歩いていると、目の端で羽ばたく影を捉えました。影の方へ向かうと、かなり低い梅の木にメジロが3羽いました。
冒頭でも紹介しましたが、かなりお気に入りのウメジローが撮れました!

少ししゃがんで、メジロを見上げるように撮りました。この写真もお気に入りです!

この子は頭の形、羽毛の雰囲気がヒナみたいでかわいいです。
2/23(日)ピンクのウメジロー!梅は6分咲き

この日は「大倉山観梅会」が開催された日で(二日目)、早朝から大倉山公園・梅林には出店の準備をする人がたくさんいらっしゃいました。観梅会ではお酒や料理の出店があるので、出店ごとに発電機も動いていました。

そのせいもあってか、梅林には野鳥が寄り付いていませんでした。しかし、一度だけチャンスがあり、ウメジローに出会うことができました。場所は出店から少し離れた枝垂れ梅。ピンクのウメジローを見ることができました!
2/24(月)青空のウメジロー!梅は7分咲き


この日はあまりメジロを見ませんでしたが、一度だけチャンスに恵まれました。すぐに遠くに行ってしまったのですが、寒さで膨らんだ、かわいらしいメジロに出会えました。

今年は梅の開花が非常に遅く、例年よりも20日以上遅れているそうです。大倉山公園でも、太陽光がよく当たる北側の斜面(写真右手側)は早くから咲いていましたが、山の影になる南側の斜面はまだ蕾だらけでした。
2/25(火)ウメジロー増加!梅は7分咲き

この日は会社の同期を誘って一緒に撮りました。なかなかいないな〜、と思っていたら、100mくらい先の梅の木で羽ばたいているメジロを発見!頻繁に通っているうちに目が良くなり、メジロを目の端で捉えられるようになりました。


5分以上、かなり近くにいてくれました。サンニッパで参戦した同期は最短撮影距離を割ってしまうことが多く、大変そうでした。なお、近くにいてもなかなかいい写真は撮れません。早朝で太陽が低い時間帯ですから、メジロちゃんの顔にしっかりと光が当たる瞬間はわずかです。しかし光の質が最高なので、日中の5割増しくらいのいい写真に見えます!



梅のゆりかごで休んだり、蜜を吸ったり、羽ばたいてみたりと、メジロちゃんは忙しいです。動きが早すぎるのもそうですが、私のような一般人の動体視力ではメジロの動きは連続的ではなく離散的というか、パルス波な動きをしているように見えます。急発進、急停止を極めたような動きです。
テニスの王子様の全国大会編で登場した比嘉中や、るろうに剣心の瀬田宗次郎が使う「縮地」はこんな感じなんだろうな、と思いながら撮っていました。
ウメジローを撮ってみた感想は、「難しい!」
私がウメジローを撮影する上で難しいと思ったのは以下の3点です。
- メジロが見つからない
- ピントが合わない(合わせられない)
- 構図・光を気にしてシャッターチャンスを逃しがち
順番に詳しく述べていきます!
1. メジロが見つからない

ウメジローを撮るには、なかなか広い梅林にいる体長12cmほどの野鳥を見つける必要があります。慣れないうちはなかなか見つけることができません。私が実践した探し方は「鳴き声のする方へ向かう」と、「羽ばたいている影を見つける」の2点でした。

しかしながら、初めのうちはメジロがどんな鳴き声なのかがわかりません。この声かな?と思っても全然違う鳥だったり、鳴き声を認識して近づいても、実は少し遠くの松の木やミカンの木にいたりします。メジロの声はよく通るので、大きめに声が聞こえてもなかなか遠いのです。


また、羽ばたいている影を見つけてもメジロではなく、ヒヨドリ、ムクドリやシジュウカラだったりします。特にヒヨドリはメジロよりも大きく目立つので、羽ばたきを見つけてウキウキで向かうもヒヨドリ…ということが起こりがちでした。梅の木がガサガサ揺れていて向かうもただの風…ということもありました。まあ、みんな素敵な鳥なので、撮っていて楽しいです!ウメジローを撮る!という観点でのみ問題となりますから、私は上記の鳥さんたちに出会えたときはウキウキで写真を撮っています。まんまるなシジュウカラは特に可愛いです。
2. ピントが合わない(合わせられない)
メジロは高速で動く上に、オートフォーカス(AF)の天敵、木の枝と共にいます。ちなみに木の枝がAFの天敵というのは、被写体の前に枝がたくさんあると、ピントが枝に合ってしまう(持っていかれる、と表現することが多いです)ことが発生しがちだからです。おまけに、ウメジローで直面する木の枝はただの枝ではなく、メインの被写体になることも多い梅の花を咲かせています。なおのこと、ピントを持っていかれやすいのです。
また、なんとかしてメジロにピントが合ったとしても、メジロの「目」にピントを合わせるのは難しいです。以下の写真を例に語ってみます。

パッと見では良い写真ですね。スマホで鑑賞する分には、何がいけないのか分かりません。それでは、メジロの目元付近を拡大してみましょう。

おわかりいただけたでしょうか。実はメジロの目元には合焦しておらず、背中付近にピントが来ています。撮った直後に「いい写真撮れた!」と喜んでも、拡大してガッカリすることが多々あります。
SONYのカメラはプレビュー画面で「AF-ON」を押すと合焦位置が拡大されるので速やかに確認できてしまうだけに、なかなか辛いです…
私が使用しているカメラはSONYのα7RV(ILCE-7RM5)で、AIプロセッシングユニットを搭載して高精度の被写体認識を実現したと謳っている機種です。いわゆる「AI AF」機能であり、鳥を認識して自動で瞳にピントを合わせてくれる機能(瞳AF)を使うことができます。そんな最新機種でも頻繁に瞳からフォーカスが外れます(最新と言っても3年前ですが…)。
最近の、よりAF性能が高いフラッグシップ機;α9III(ILCE-9M3)やα1II(ILCE-1M2)ならば、もっと簡単に撮影できるかもしれません。また、Canonの最新機種はかなりAF性能が良いので、EOS R5 Mark IIならばα7RVよりも歩留まりが良いと思われます。
ちなみに、ピントがしっかりと目元に合っている写真は以下です。

目元を拡大すると….

バチバチですね!(バチピン、と表現することがあります)。このような写真が撮れると嬉しいです!
3. 構図・光を気にしてシャッターチャンスを逃しがち

普段、私は旅のスナップや風景写真を撮っています。これらの写真で重要なのは光。特にサイド光など、被写体を立体的に見せる光線が好きで、美しい光線を求めて足を動かしています。
一方、ウメジローを撮る上では、この「美しい光線を求める」思考が邪魔になることが多かったです。風景はそうそう動きませんが、メジロは高速で動きます。考えている暇はありません。「お顔に光当たれー!」と考えている間に瞬間移動しています。

するとこのように、絶妙に隠れていたり、画面の端にメジロがいたりする写真を量産することになります。
撮っていて思ったことは、メジロが近くにいたらある程度は思考停止で連写することが大切だということです。私はまだ野鳥撮影は初心者。量が質を生み出すと思っているので、これからはある程度は考えつつも、ポジションを決めたらセレクト作業を恐れずに連写しようと思います。「メジロと呼吸を合わせる」とおっしゃる達人もいらっしゃいますが、私はその領域に達していません。量をこなして、呼吸を合わせられるように頑張っていく所存です!
大倉山公園の梅林はメジロが少ない印象
ヒヨドリが多いせいかは分かりませんが、大倉山公園では梅の木にやってくるメジロは少ない印象です。大倉山公園に来る野鳥おじさんたちも少ない、と話していたのを聞いたことがあります。
なお、大倉山公園全体でみるとメジロはたくさんいます。歩けばそこら中でメジロのさえずりを聞くことができます。大倉山公園のメジロは梅の木ではなく、基本的に椿の木の中にいて、椿の花の蜜を吸っています。椿すら、よくヒヨドリに蹴散らされていますが…笑。また、大倉山公園や周辺の住宅に柑橘が植っているので、そちらに集まっているのも目にします。
まとめ
ウメジロー撮影は難しいですが、出会えたとき、撮れたときの喜びはすばらしいものです。こんなにもかわいい小鳥が身近にいる環境に感謝して、来年もウメジローを撮りにいきたいと思います!