【イタリア旅行記】バチカン市国とコロッセオ!ローマの王道観光地を巡る(地中海4800kmの旅 vol.2)

ローマ・テルミニ駅からおはようございます。

この日はバチカン美術館、サン・ピエトロ大聖堂、コロッセオ、そしてフォロ・ロマーノと、ローマの王道観光地を巡りました。とても濃密な1日でしたが、観光スポットがコンパクトにまとまっているローマでは、割と簡単に巡ることができる名所たちではないかと思います。

この記事の写真はSONY α7 IV(ILCE-7M4)/ α7R IV(ILCE-7RM4)とSONY FE 16-35mm F2.8 GM(SEL1635GM)/ FE 24-105mm F4 G OSS(SEL24105G)の組み合わせで撮影しています。

目次

バチカン美術館へ

テルミニ駅から地下鉄に乗って、バチカン市国の最寄り駅Ottavianoへ向かいます。

ローマの地下鉄は3路線あります。オレンジの路線(A線)はバチカン方面からローマ旧市街を抜けていき、青い路線(B線)はコロッセオを通る路線だと覚えておけばOKです。3つ目の緑の路線は観光客にはあまり縁がありません(ちなみに上の写真はB線です)。

まずはバチカン美術館へ行きました。事前にネット予約していたので、長い行列をスルーして入ることができました。バチカン美術館は大人気なので、予約することを強くおすすめします。

美術館の中へ。バチカン美術館は歴代ローマ教皇の収集品を収蔵している世界最大級の美術館です。館内のシスティーナ礼拝堂にある「最後の審判」は必見です(撮影は禁止)。美術のことを全く知らなくてもひたすらに圧倒されるという、貴重な体験ができるかと思います。

システィーナ礼拝堂はローマ教皇を選出する会議が開かれます。この選出会議の名前は「コンクラーヴェ」。日本語の「根比べ」とは全く関係ありませんが、かつては選挙が終わるまで鍵がかかっていて出られない、まさしく根比べだったようです。

バチカン美術館の展示品の詳しい解説は省きますね。空気を感じていただけたら幸いです。

この回廊には古い地図がたくさん展示されていました。本当に大きくて、写真に写っているのは全体の1/3くらいです!
この回廊を進んだ先に、システィーナ礼拝堂があります。

フィレンツェ、ヴェネツィアは遥か昔から変わっていないのですね……!こういったことに感動できるのも、変わり続ける東京で生まれ育ったからでしょうか。それよりも、飛行機のない時代に上空から見た街の絵を描けるのがすごいです。

天井画と青い顔料が大好物なので、幸せな空間でした。贅を尽くしていますね。

建築は豪華絢爛ですが、上品な贅沢だな、と感じました。壁画と天井画が連続している空間は特に圧巻でした!すみっこを切り取っただけでこの迫力。

現代の美術も展示されていました。私はこの写真が特に好きでした。

バチカン美術館といえばこの螺旋階段ですよね!たまたま人のいない瞬間を捉えることができました。

螺旋階段を真下から撮影(首がもげそうになりました)。このアングルで撮っている人は意外と少ないかも?これでバチカン美術館とはお別れです!

バチカン周辺を散策

うだる暑さ。しかし、街は幸せな空気で満たされているように感じました。コロナ禍を経て、人々が初めて開放された夏だからでしょうか。

サンタンジェロ橋からサンタンジェロ城を。シンメトリーで美しいですね。この橋を渡るとまさに入城!って感じがします。

バチカン市国のすぐ近く、”Old Bridge Gelateria”でジェラートを頂きました。フレーバーはブルーベリーヨーグルト、ストロベリーとレモンです。とっても美味しくて一瞬で食べ終わりました!

サン・ピエトロ大聖堂へ

サン・ピエトロ広場。正面に見えるのがサン・ピエトロ大聖堂です。中に入るには行列に並び、手荷物検査を突破する必要があります(入場無料)。大きな荷物は持ち込むことができません。このときは15分ほど並んで手荷物検査を突破し、さらに15分ほど並んでクーポラへの階段へたどり着きました。

ミケランジェロが設計したクーポラを目指して、階段を登ります。クーポラとは大聖堂の一番高いところ、ドーム型の天井の部分です。エレベーターはかろうじて存在するのですが、道のりほとんどが階段です。登るだけなら大して疲れませんが、ひと一人がやっと通れるような幅の箇所があったり、足の半分の大きさしかない段があったりと結構大変な道中です。そんなこんなで、やっとクーポラに辿り着きました。こちらがバチカン市国の眺めです!

最高の眺めですね!頑張って登ってきた甲斐がありました。この楕円形の広場はベルニーニが設計したものです。このサン・ピエトロ大聖堂は建築家や資金面のトラブルで混乱しながらできたものだそうです。歴史のゴタゴタって面白いですよね。

ローマの街は意外と近代的。左手に見える、アーチの高架線とガラス張りの高架線が交わるところはTrenitaliaのRoma San Pietro駅。アーチの高架線を右に進むとバチカン市国に入ります。なんとバチカン市国には鉄道が通っており、路線延長300mの世界最短の国有鉄道です。主に輸入品目の貨物輸送に使われており、週に1回だけ観光列車が乗り入れているそうです。すごく乗ってみたい。

いよいよサン・ピエトロ大聖堂の中へ。世界一小さな国にある世界一のカトリック教会。柱、壁画、床の隅々まで豪華絢爛で、ひたすらに圧倒されました…!

写真だけでは伝わらないサン・ピエトロ大聖堂の凄さ。行ってみることを強くおすすめします!!!

ベタなイタリアンを満喫!

同じお店にまた来てしまいました…!だって美味しいですから。今回はストロベリー、レモン、ピスタチオをチョイスしました。イタリアのジェラート界ではレモンが一番好きです。イタリア語でレモンはリモーネって言います。リモーネ!

次の目的地、コロッセオに行く途中でパンテオンの近くに来たので、昨日と同じお店でエスプレッソを頂きました。イタリアに来てからエスプレッソの美味しさを知り、毎日たくさん飲みました…!エスプレッソが無いと生きられない体になったかもしれません。
ちなみにこれは有名な話ですが、イタリアでお手洗いを借りるときは有料の公衆トイレではなく、バールでエスプレッソを頼んで、バールのお手洗いを利用するのがおすすめです。

サンタ・マリア・マッジョーレ教会のほど近くの”La Forchetta d’ Oro”でお昼ごはんを。店主のおじさまにラザニアをおすすめされたので、迷いなく注文しました。スタンダードを極めたようなラザニアで、すごく美味しかったです!

ドルチェにはティラミスを頂きました。これも本当に美味しかったです…!一瞬で無くなりました。

食後の散歩は気持ちいいです。

コロッセオへ

ローマといえばコロッセオ。ガイドブックだって、飛行機のディスプレイだってみんなコロッセオです。さて、17:00に予約していたコロッセオに向かいます。予約しないで行くのはおすすめしません。長時間並ぶか、最悪の場合入場できません。それでは、ようやくコロッセオの中へ。

圧巻でした…!崩壊こそしていますが、当時の闘技場をしっかりと想像できます。2000年前にこれを造ったローマ人がすごすぎます。しかも竣工まで約8年。製図とか設計計算とかどうやっていたんでしょうね。

観光客と比べるとコロッセオの大きさがよくわかります。ステージが崩壊して、地下部分が露出していますね。音響機材がない時代にどうやって闘士の名前をお知らせしたり、民に演説したりしたんでしょう。実は声の主から遠い人は全然聞こえなくて、周りが盛り上がっているから自分らも盛り上がっとくか、みたいな具合だったのでしょうか。

古代ローマの中心地、フォロ・ロマーノへ

フォロ・ロマーノとは「ローマ市民の広場」という意味。紀元前6世紀〜紀元3世紀ごろまで古代ローマの政治・経済・商業の中心地として栄えました。ユリウス・カエサルの意志を引き継いだ初代皇帝アウグストゥスが「私はローマを煉瓦の町として引き継ぎ、大理石の都として残すのだ」と言った通り、ローマは華々しい姿を誇ったそうです。

フォロ・ロマーノを見下ろすポイントへ。昔の人の暮らしを想像するだけで楽しいですよね。

ローマで最後の晩ごはん

ローマ最後の晩ごはんはアマトリチャーナにしました。お店は”Piatto Romano”。ローマの閑静な住宅街、ピラミデ駅のほど近くにあります。太めの麺で、トマトがあまりにも美味しくて感動しました。今回の地中海の旅で頂いたパスタの中で、このアマトリチャーナが一番美味しかったです。あと瓶コーラ最高。近くにはイータリー・ローマもあるので、イータリーお土産を買った後の夜ごはんとしてもおすすめです。

晩ごはんを食べ終わってもまだ夕暮れ。時刻はもう19:30を回っています。

夜のローマを歩いて宿へ帰ります。夏のヨーロッパでしか得られない華やかさ、きらめきがあると思っています。この夜があと3週間以上も続くと思うと楽しみですね!

宿に帰る途中でジェラートを食べました。レモンとコーヒー味。1日何回食べるんだ…

次回はカトリックの聖地・アッシジ編です

ローマに滞在中、ローマとフィレンツェの間にあるカトリックの聖地・アッシジに行きましたので、その様子をお届けします。それではおやすみなさい。

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この記事を書いた人

東京都在住のエンジニア。1998年生まれ、25歳です。カメラを片手に20カ国を旅してきました。遠い地の生活を垣間見ることが私の旅のテーマです。

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