

シチリア島東海岸のカターニアから寝台特急に揺られて8時間、ローマで高速列車(Italo)に乗り継いで1時間30分、ようやくフィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅に到着しました。フィレンツェはイタリア中部・トスカーナ州の州都で、この街も旧市街全体が世界遺産になっています。
これまで歩いてきた都市とは異なり、温暖湿潤気候と地中海性気候の境界線上にあるフィレンツェ。夏でも湿度があり、しばしば雨が降ることもあるそうです。お天気が良い旅となることを願って、街に繰り出します。
ルネサンスの中心地であり、芸術と歴史が詰まったこの街での2泊3日は、見るものすべてが新鮮で思い出深い場面が続きました。今回は、フィレンツェの街歩きとともに、美味しい食事も堪能した1日をお届けします。
フィレンツェの美しい街並みを歩く

午前10時ごろフィレンツェに到着し、サンタ・マリア・ノヴェッラの広場に躍り出ました。私のフィレンツェが始まったのは、ここサンタ・マリア・ノヴェッラ広場から。サンタ・マリア・ノヴェッラ教会にはレオナルド・ダ・ヴィンチのアトリエがありました。モナ・リザのデッサンはここで描かれたそうです。


まず感じたのはその美しい街並み。統一感のある歴史的な建物が立ち並び、どこを見ても絵になる風景が広がっています。この街並み、統一感のある建築たちはメディチ家による街づくりの精神が宿っているからでしょう。


イタリア共和国はかつての都市国家の集合体ですが、ここはフィレンツェ共和国の首都。イタリアでは半ば当たり前のようですが、この街も都市国家の時代の建築がかなり多く残っており、これまで訪れたローマ帝国や両シチリア王国の都市とは異なる姿を見せてくれています。



フィレンツェの街は歩いているだけでハッピー。立ち止まっては美しい建物に目を奪われてしまいました。有名な建築も多くありそうですが、それに気づかせないほど街全体が美しいです。
ミケランジェロ広場からフィレンツェの街を一望



バスも走っていましたが、せっかくなので歩いてミケランジェロ広場へ向かいました。

ここはフィレンツェ市街を一望できる絶景スポットです。広場に到着した瞬間、目の前に広がるフィレンツェの街並みに感動しました。前評判通り、上から街を見下ろしたときの完成度は世界一な気がします(人生23年目の感想です)。遠くにドゥオーモやポンテ・ヴェッキオを望むことができ、かすかに人混みの声が聞こえてきます。いやー、、、毎年行きたいですね。
欧州から来たであろう観光客たちは自撮りをするときかなり攻めていて、落っこちないか心配でした。

暑いなか頑張って歩いてみると、いい景色が見られたりするものです。
セントラルマーケットで出来たての生パスタを食べる


お腹が空いたので昼ごはんにします。手軽に美味しいものをいただけるという、セントラルマーケットに行くことにしました。ここは新鮮な食材が並ぶ市場で、観光客に(地元の人にも?)人気のスポットです。



私は”La Pasta Fresca”というお店をチョイス。自分で麺とソースを選び、その場で茹でてくださいます。私はravioli ricotta e spinaci(リコッタとほうれん草のラビオリ)を注文。トスカーナ州はお肉が美味しいので、ボロネーゼソースかけにしました(ボロネーゼはボローニャですが、気にしません)。その場で茹でてくれた生パスタで、もちもち緑の麺に肉肉したソースが大変美味しかったです!内陸の料理!という感じです。お値段は€6くらいだったでしょうか、格安です。
圧倒的なドゥオーモ

お腹も満たされたところで、次はフィレンツェのシンボル、ドゥオーモ広場へ向かいました。イタリアの各都市にドゥオーモはありますが、フィレンツェのドゥオーモは圧倒的に大きいです!ドゥオーモに向かって歩くだけ。道に迷うことはありません。


ドゥオーモ広場に立つと、首が痛くなってしまうほど大きい建築と、目が痛くなってしまうほど精緻な装飾が広がっています。ドゥオーモのドーム(クーポラ)は1436年に完成し、現在でも世界最大級。ミケランジェロ広場から見ても大きいですから、近くで見上げたときの迫力はものすごいです。ドゥオーモに入るには行列がものすごくて、諦めました(予約しておけばよかったでしょうか)。
ジョットの鐘楼に登る

ドゥオーモの代わりに、ジョットの鐘楼に登ってみました。鐘楼の高さは85m、階段は414段です。狭い階段は少し渋滞気味でしたが、その先に待っている景色を想像して、少しずつ登っていきました。キツいとの評判ですが、大したことはなかったです。


鐘楼からの眺めは素晴らしかったです。ミケランジェロ広場とは異なり街の中から街を見下ろすため、フィレンツェの街をまじまじと眺めることができます。フィレンツェの屋根ってこんな感じなのか、あそこは人通りが多いな、など、街のディテールを観察することができました。


なお、鐘楼の展望スペースには格子がありますので、ミラーレスなど大きいカメラでは、金網をボカして写真を撮ることになります。
ヴェッキオ橋でアルノ川の風景を楽しむ

フィレンツェの象徴ともいえるヴェッキオ橋(ポンテ・ヴェッキオ)。大学の美術史の授業で紹介され、ずっと行きたいと思っていたところでした。

現在の橋は1345年に「再建」されたという事実が、あまりにも長い歴史を感じさせます。レオナルド・ダ・ヴィンチが生まれたとき、すでに再建から100年が経過していたのですね。


東京ディズニーシーには、ここをモデルにしたポンテ・ヴェッキオ(そのまま)という橋がメディテレーニアンハーバーとミステリアスアイランドを結んでいます。ディズニーとは異なり、本家は海ではなくアルノ川というおしゃれな名前の川に架けられています。おしゃれな名前とは裏腹に、これまでに幾度も氾濫して街や美術品を破壊してきたそうです。フィレンツェの建築の外壁には、浸水高さの記録が記してあるものもあるとか(当時は知りませんでした…)。

世界的観光地なので非常に人が多いです。少々歩きにくいですが、川へせり出した橋上のカオスな建造物と人混みの相性が良く、唯一無二の景観を生み出していました。



ミケランジェロ広場で夕日を



夏のイタリアの長い一日が終わりに向かっていました。こんなに明るいですが、もう18:00を回っています。


夏のイタリアで夕日を見るルーティーンはどうなっているのでしょう?夕日が先か、夕食が先か…

日没間近になったら再びミケランジェロ広場へ赴き、夕日を見ました。この時間帯になると街の景色が一変して、オレンジ色の光に包まれます。穏やかな時間が流れる中で、フィレンツェの街はさらに美しく輝きます。
本場のブッラータチーズを食べる

夜ご飯は、「Fuoco matto」というレストランで。

気になっていたブッラータチーズのピザをいただきました。ブッラータチーズはとても新鮮で、口に入れた瞬間に広がるフレッシュな味わいは、まさに本場ならではの美味しさでした。
次もフィレンツェ編です
翌日はウフィツィ美術館をメインに、カフェ、ジェラートを味わいつつ街歩きを楽しみました。
それではおやすみなさい。