【スロベニア旅行記】アルプスの瞳・ブレッド湖で湖に浮かぶ教会を(地中海4800kmの旅 vol.18)

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今回の記事をざっくり紹介

今回の記事は、湖に浮かぶ教会で名を馳せる、スロベニア屈指の観光地・ブレッド湖と、スロベニアの首都リュブリャナのようすをお届けします!

イタリアから鉄道に乗って、日本人の9割が行かないとされる国、スロベニア(旧ユーゴスラビア)にやってきました。ブレッド湖で一泊し、湖畔での時間を楽しんだ後は、クロアチアに行くために首都リュブリャナへ向かいました。リュブリャナの街を1時間30分ほど散策した後、クロアチアの港町・ロヴィニへ向けて出発しました。

前回の記事:イタリアからブレッド湖へ

イタリアとの国境に位置するノヴァ・ゴリツィアから、私はボーヒン鉄道に乗ってブレッド湖を目指しました。本来ならスムーズなはずの旅路が、山火事の影響でまさかの3時間遅延。その結果、ブレッド湖駅(Bled Jezero)に到着した頃には、すでに日没が迫っていました。

ブレッド湖はスロベニアの一大観光地であり、ボート競技がよく開催されるところでもあります。そのためかなり栄えており、湖の西海岸にはリゾートホテルやロッジが立ち並び、東海岸にはレストランやバスターミナルがあります。また、近くには高速道路があるので車でのアクセスは抜群です。なお、鉄道はお察しです(前回の記事参照)。私のような酔狂なオタクしか鉄道を使いません。

湖畔のホテルにチェックイン!

宿泊先は、ブレッド湖駅のすぐ近くにある“Hotel Triglav(ホテル トリグラフ)”。1906年創業の老舗ホテルです。湖畔に佇むリゾートホテルで、一番安い1人部屋(朝食付き)で1泊2万円でした。レイクビューのお部屋はさらに高額です(確か、当時で4〜7万円くらい)。

日没が迫っていたので、荷物を置いてすぐに部屋を出ました。

このホテルには、自転車を無料で貸してくれるサービスがありました。時間がないので借りない手はありません。湖に浮かぶ教会を求めて、坂道を自転車で駆けました。自転車はクロスバイク系で、ママチャリしか乗ったことがない方には怖いかもしれません。また、カゴが付いてないのでバックパックは背負って走ることになります。

心臓破りの階段を登って展望台へ

夕日に照らされる湖に浮かぶ教会を見るため、私は急いでMala Osojnica(マラ・オソイニツァ)展望台へ向かいました。展望台への入り口付近で、夕日に照らされる教会を見ました。数十秒しか見れませんでしたが、急いでいたために時間がスローに感じられて、大変印象に残っている瞬間です。

時間との戦いだったので、険しい山道を駆け足で登ることに。しかし、この道のりが想像以上に過酷。急な坂道に加えて、最後のラストスパートは心臓破りの梯子のような長い階段。正直ちょっと吐きそうになりました。Google Mapのレビューに最後の階段の写真が投稿されているので、見てみてください。

息を切らしながら登りきると、目の前には絶景が広がっていました。ギリギリ間に合った…!

ブレッド湖の中央に浮かぶ小さな島と、その上に建つ聖マリア教会。その景色はまさに「アルプスの瞳」と呼ばれるにふさわしいものでした。この聖マリア教会、正式には”Pilgrimage Church of the Assumption of Maria(聖母被昇天教会)”といい、かつては古代スラブ人の神殿があった場所に建てられました。ちなみに、聖マリア教会があるブレッド島は、スロベニア唯一の自然島だそうです。

薄暮のブレッド湖とハンバーガー

展望台からの帰り道、すでに辺りはすっかり暗くなっていました。Google Mapで”Bled Panoramic Viewpoint”と登録されている地点から、わずかに残る夕陽が湖面を照らす美しい瞬間を撮影しました。木製の湖上遊歩道はロマンチックと見せかけて、体重移動だけでミシミシと音が鳴り、小さい波の音を聞くどころではありませんでした。

宿泊したホテル・トリグラフ周辺は宿泊施設が多い反面、飲食店はほとんどありません。そのため、私は湖の対岸にある繁華街的なエリアまで自転車で向かいました。約2.9kmの道のりなので余裕かと見せかけて、起伏が激しくて意外とハードでした。湖畔の道路の雰囲気はほぼ山中湖で、欧州感はありません。山梨です。

“Picerija Briksen”(読み方はわからない)というレストランに入り、ビーフハンバーガー(€13.6)を注文。ポテトもついてました。やっぱりハンバーガーは美味しいです。おまけにスロベニアはほぼ内陸の国(南西のコペル付近に海岸線があります)。小麦、肉、芋は美味いに決まっています。この旅で初めてアメリカンな食事を味わい、イタリアン尽くしの日々に新鮮さを感じました。

帰り道はまさかの土砂降り。気温は20度を下回り、ずぶ濡れで自転車を漕ぎました。本当に風邪を引くと思いましたね。山火事に始まり、土砂降りに終わるという、なかなかパンチの効いた1日でした。水を浴びせるなら、私ではなく山火事にやってほしかったですね。

帰って速攻シャワーを浴びました。アメニティはシャンプー、シャワーオイル、タオル、歯ブラシなどバッチリ。シャワーの水も勢いがあって最高でした。さすがは水を豊かにたたえるスロベニア。

湖畔の静かな朝

翌朝はシチリア島のB&B以来のホテルモーニング。湖畔のリゾートホテルでいただくカプチーノとクロワッサンは、シンプルながら最高の贅沢。オーストリアもそうでしたが、この辺りの国のクロワッサンは本当に美味しいです。お客さんは私以外に1組だけで、静かな朝の時間を満喫しました。

次の目的地はクロアチアの港町・Rovinj(ロヴィニ)。ロヴィニへは、ブレッド→Ljubljana(リュブリャナ)→Rijeka(リエカ、クロアチア)→ロヴィニ、とバスを乗り継ぐ必要があります。ということで、まずはスロベニアの首都、リュブリャナに向かいます。バスターミナルは昨晩訪れたレストランの近く。ホテルの自転車を乗り捨てるわけにはいかないので、湖畔を3km、45分ほど歩いて向かいました。

プレトナ・ボート(Pletna)と呼ばれる乗り合い手漕ぎボートが出番を待っていました。

自然のなかでスマホをいじる、カヌーを漕ぐ、たそがれる、走る。どれも素晴らしいです。

山火事がなければブレッド城などもっと多くのスポットを巡れたはずだな〜と後ろ髪を引かれつつ、リベンジを誓うブレッド湖の締めくくりとなりました。

リュブリャナを経由してクロアチアを目指す

バスの乗車券は当日購入のみで予約ができず不安でしたが、無事に乗車でき、首都リュブリャナへ到着しました。

ここは”Tromostovje(三本橋)“。リュブリャナの中心部にあります。

リュブリャニツァ川に掛かるこの橋は13世紀には存在していたそうですが、1842年、イタリア人のジョバンニ・ピッコが設計した橋に架け替えたそうです。この時点では一本の橋でしたが、1929年にスロベニア人のヨジェ・プレチュニックが歩行者専用の橋を両側に付け加え、現在の三本橋になりました。

人口約28万人のこの街は、首都とは思えないほど静かで穏やかでした。1時間ほどの距離に観光地のブレッド湖があり、交通や産業、政治機能など多くが集約されているにも関わらず、こんなに落ち着いている街は素晴らしいですね。とても住みやすそうです。

ここは中央市場の近く。前にテレビで紹介されていましたが、日本人の方が営業されている“Matsuri(祭)”というたこ焼き屋さんがリュブリャナ郊外にあり、たまにキッチンカーで中央市場まで来てくれるそうです。なお、たこ焼き以外にも焼きそばやお好み焼きなど、多くのメニューがあるそうです。

ここはブッチャーストリート(肉屋通り)。デロデロとしたブロンズ像がなかなか不気味で、独特の雰囲気です。

丘の上のお城はリュブリャナ城。12世紀に建設が始まり、16世紀頃に現在の姿となりました。実態は王の居城ではなく要塞だったらしく、長い歴史の中でハプスブルク家をはじめとする所有者や使用目的の変遷があり、20世紀になってからは刑務所や捕虜収容所、アパートなどに利用されました。城周辺は、紀元前1200年ごろから人が定住していたそうです。

リュブリャナは戦災の被害をほとんど受けず、バロックやウィーン分離派の建築様式が多く残っています。この辺りの都市のほとんどがそうですが、ここもオーストリア帝国・ハプスブルク家の支配を受けており、街の様子はオーストリアのザルツブルクやグラーツに近いそうです。

第二次世界大戦後に建てられたリュブリャナの建築の多くに、三本橋を設計したスロベニア人建築家、ヨジェ・プレチュニックが関わっています。プレチュニックの戦間期(第一次世界大戦〜第二次世界大戦)の建築物と都市デザインは、2021年に世界遺産に登録されました。

黄色い鐘楼が特徴のリュブリャナ駅のすぐ隣に、リュブリャナのバスターミナルがあります。自分が乗るべきバスの乗り場を確認し、食料を買い出しに行きました。

Mercatorというスーパーマーケットで、クロワッサン、ピザ、コーラを買いました。合計€3.6で、結構物価は安い印象です。スーパーは撮影禁止だったので、スーパーの前でお利口に待っていたワンちゃんの写真を載せます。かわいい。

1時間30分ほどの滞在を終え、リュブリャナからFlixBusでクロアチアの港湾都市・リエカに向かいました。

次回はクロアチア・ロヴィニです

次回は、アドリア海に面した美しい港町、クロアチア・ロヴィニをご紹介します。お楽しみに!

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この記事を書いた人

横浜市在住のエンジニア。1998年生まれ、26歳です。カメラを片手に25カ国を旅してきました。遠い地の生活を垣間見ることが私の旅のテーマです。

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