【イタリア旅行記】バロックの至宝、シチリア島・ラグーザで過ごした夜(地中海4800kmの旅vol.7)

イタリア3大チョコレートの町モディカを後にして、列車でRagusa(ラグーザ)にやってきました。

この記事の写真はSONY α7 IV(ILCE-7M4)とSONY FE 24-105mm F4 G OSS(SEL24105G)の組み合わせで撮影しています。

目次

渓谷で分断された町、ラグーザ

ラグーザはシチリア島の南東部に位置しており、渓谷に挟まれた丘の上に町が形成されています。新市街スペリオーレ(上の町)と旧市街イブラ(下の町)に町が別れており、唯一無二の景観を生み出しています。前回歩いたモディカとともに、ヴァル・ディ・ノートの街々として世界遺産登録されています。

ラグーザでは、スペリオーレから見下す眺めと、狭い路地の中に佇むバロック建築群を楽しむことができます。
今回は夕方にラグーザに到着し翌朝に出発したので、スペリオーレからイブラ地区を眺めるのみとなりました。しかし、十分楽しかったです!次に来たときは2泊くらいして楽しみたいと思いました。

トレニタリアの駅はスペリオーレ側にあり、駅から宿を目指して坂を下ります。

こちらは郵便局。ラグーザの中では新しい建物です。

碁盤の目のように道が整備されたスペリオーレ地区も、歩いてみると激しい高低差やカーブがありました。通りから覗く向こうの山々が、スペリオーレ地区の高さを感じさせてくれます。

イブラの絶景

ここでもウエディングの風景に出会えました。奥にはイブラ地区の景観が広がります。まさに絶景!

夕日に照らされるイブラを眺める時間は、とても贅沢なものでした。時間(&疲労)でイブラ地区は歩かなかったですが、この風景を拝めただけで大満足です。しかし、イブラはまるで島のようですね。

緑のなかの孤島のようです。イタリアも日本も山がちゆえに、なぜここに町を作れたの?と思ってしまう、素晴らしい町がたくさんあります。ラグーザもそのひとつです。

シチリアの語源となった、古代シクリ人によってラグーザは築かれました。はじめはイブラ地区だけが存在していましたが、1693年の大地震によって壊滅的な被害を受けました。その後、地元の貴族たちが新市街スペリオーレを丘の上に築きました。

シチリア伝統のパスタ・アッラ・ノルマ(ナスのパスタ)をいただく

良い時間になったので、お夕飯を頂きます。宿の近くにある”Trattoria da Luigi”に決定!

シチリア島、カターニアの伝統的なパスタである、”Pasta alla Norma”を頂きました。単に「ナスのパスタ」と呼ばれることもあります。シチリア島ではリガトーニを使うことが多いらしく、このお店でもリガトーニが使われていました。このパスタほんとに美味しかった…!イタリアで食べる野菜系のパスタは素晴らしいですね!

イブラの夜景

時刻は20:30を過ぎ、日が暮れました。1日の終わりに、イブラの夜景を眺めましょう。

説明不要の美しさ。絶対また来ます。

B&Bでイタリアの家庭をプチ体験

宿泊したB&B Tarasiaにはエスプレッソマシンのほか、マネキッタなどエスプレッソグッズがたくさん。イタリアの過程を感じられる空間でした。マネキッタはコンロでエスプレッソを作ることができる器具で、イタリアの家庭には必ず1つあるのではないでしょうか。イタリア系移民でブルックリン在住の、マリオとルイージの家庭にもありましたよね。映画スーパーマリオブラザーズで描写されていました。
B&Bらしく、食卓にならぶペストリーを好きなタイミングでいただくスタイルの朝食でした。ストロベリーのタルトが美味しかったです。

次なる目的地、Noto(ノート)へ

谷をまたいで街区があるラグーザ・スペリオーレには、3つの橋がかかっています。アーチが美しい橋は、カップッチーニ修道会の橋と呼ばれています。修道院と周辺の集落の人々の声で橋が建設され、谷に隔てられた2つの地域を結びつけました。着工は1837年、完成は1843年です。イタリア基準で考えれば新しい橋でしょうか。

ラグーザの駅に到着しました。トレニタリアの列車に乗り込み、次なる目的地、ノートの町を目指します。

ノートの町までは列車で1時間30分弱の旅です。意外と遠くて驚きました。これだけ離れた町どうしですが、同じヴァル・ディ・ノートの世界遺産に登録されているので二度びっくりです。もっと近接しているものだと思っていました。

次回はNoto(ノート)を歩きます

次なる目的地Noto(ノート)は、ヴァル・ディ・ノートの町々の中心とも言うべき町です。マルタ共和国と似たはちみつ色、または黄金色をした石材で築かれたバロック様式の市街地のようすから、「石の庭」とも呼ばれています。
それではまた。

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この記事を書いた人

東京都在住のエンジニア。1998年生まれ、25歳です。カメラを片手に20カ国を旅してきました。遠い地の生活を垣間見ることが私の旅のテーマです。

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