【東京駅から3時間】東北新幹線・陸羽東線で鳴子温泉へ!源泉かけ流し、レトロ喫茶を楽しむ秋の温泉旅

2023年10月8日、東京駅からおはようございます。10月に入って、徐々に秋らしくなってきました。
今回は宮城県の北西部、鳴子温泉の旅です。秋田の県南に用事があるのですが、少し時間があったので鳴子温泉に立ち寄ることにしました。

鳴子温泉は、日本にある11種類の旧泉質分類のうち8種類が湧き出る「いで湯」の里として知られています。鳴子温泉は多くの施設が自家源泉を所有し、湯めぐりで異なる泉質を楽しめるそうです。お湯の色は白濁、緑白、青色、茶褐色、黒色、無色などバリエーション豊かで、日ごとに変化することもあるそうです。

この記事の写真はSONY α7 IV(ILCE-7M4とSONY FE 35mm F1.4 GM(SEL35F14GM)の組み合わせで撮影しています。

目次

東北新幹線「やまびこ」で古川駅へ

東京から鳴子温泉へ公共交通機関で行くには、東北新幹線で古川駅まで向かい、古川駅から陸羽東線で鳴子温泉駅へ至るのが一般的でしょうか。陸羽東線という名前を初めて聞く方も多いと思います。陸羽東線は、宮城県仙台市の北にある小牛田(こごた)駅から、山形新幹線の終着駅の新庄駅までを結ぶ路線です。沿線には鳴子温泉だけではなく、川渡温泉、中山平温泉、赤倉温泉、瀬見温泉があり、奥の細道湯けむりラインと呼ばれています。列車本数が少ないので大変かと思いますが、陸羽東線の温泉巡りをしてみたいですね!

まずは古川駅へ向かいます。えきねっとでやまびこのグリーン車が安く取れたので、やまびこでのんびり行くことにしました。せっかくグリーン車に乗るなら、乗車時間が長いほうが楽しいですよね!はやぶさだと1時間40分ほどで着いてしまいますが、やまびこは2時間15分ほどかかります。
東京駅の新幹線乗り場は基本的に混雑していますが、日本橋口だけは別で、いつもガラガラです。八重洲中央口の喧騒にうんざりしている方は、ぜひ日本橋口へ。

乗車するのは東京駅8:48発のやまびこ53号。こまち号もくっついている17両編成です。3連休の中日でしたが、なかなかの混雑です。指定席は完売で、私が乗る9号車のグリーン車も9割埋まっていました。

落ち着いた内装にふかふかの座席。移動で既に楽しいです。普通車よりも平和ですし。

ドリンクが置けるミニテーブルと、お弁当やパソコンを置けるテーブルの両方が備え付けられています。MacBookProの16インチまでならテーブルに置けるのではないでしょうか。また、ミニテーブルと大きいテーブルは干渉しません。とリクライニングは手動で、レッグレストは電動です。リクライニングがなかなかの曲者で、いきなりガクン!と倒れました(調子が悪かったのでしょうか……)。

グリーン車でのひとときを楽しんでいたら、あっという間に古川駅に到着しました。やまびこでもかなり早いですね。高校生の頃に青春18きっぷで鳴子温泉に行ったときは、古川までで8時間30分以上かかりましたから、新幹線のありがたみを感じた瞬間でしたね。

陸羽東線で鳴子温泉駅へ

古川駅から陸羽東線の普通列車、鳴子温泉行に乗車します。鳴子温泉止まりなので、眠りこけても安心です。2+1列のボックスシートがおひとりさまに優しいですね。そして車内の空気が超眠たいです。プールの後の国語の時間くらい眠いです。

単線非電化なので、前面展望が爽快です。温泉入る前なのに結構満足しています。

古川駅から45分ほどで鳴子温泉駅に到着しました。時刻は12:01。意外と近いんですよね、やまびこでのんびりしても東京駅から3時間ちょっと。はやぶさで行けば3時間以内で行けてしまいます。しかし流石は鳴子温泉。ホームに降り立った瞬間に硫黄の香りがします。

駅に足湯があります。見た目でなんとなくわかるお湯の素晴らしさ。温泉が楽しみになる演出。鳴子温泉はぜひ列車で来てください、というメッセージでしょうか。

「小花」でなめこ蕎麦をいただく

鳴子温泉の駅前はきれいに整備されています。ここからお蕎麦屋さんの「小花」までは、徒歩5分ほどです。お腹が空いたので早く行ってしまいましょう。

お店はとても賑わっていました。10月なのにとても暑かったので、冷たいなめこ蕎麦を注文。コシのあるお蕎麦に、たっぷりのなめこと大根おろしがトッピングされていてとても美味しかったです!

温泉街を散策!

ご飯をいただいた直後の入浴は身体によろしくなさそうですので、30分ほど温泉街を散策して写真を撮ってました。
雨が降ったのかと思いきや、道路の割れ目から温泉が湧いていてびっくり。私のような余所者は興味深く見ることができますが、この町のインフラを支える人は本当に大変だと思います。金属部品はすぐに傷んでしまうでしょうね。

鳴子温泉の名物は「こけし」です。こけし作りを体験できるお店もあって、賑わっていました。町のいたるところにこけしがいます。隠れミッキーと違って前に出てきているので、見つけやすいと思います。

古めかしい建築に、地獄もあります(足湯付き)。硫化水素の濃度が高いので、煙には近づけないようになっています。
関係ないですけど、35mmの単焦点って難しいですよね。28mmの次に苦手な焦点距離です。だからこそ、最近は集中的に使っています。質は量からしか生まれないと信じてます笑。

温泉に入りに来たのにタオルを忘れたので、お土産屋さん買いに来ました。NARUKOちゃんタオルを2枚購入。

鳴子温泉神社を参拝

今回は「滝の湯」という、鳴子温泉神社の御神湯として千年の歴史を持つ古湯に入ります。御神湯に入る前に、温泉神社に参拝して身を清めておきたいと思います。この鳴子温泉神社は、837年の大噴火で噴出した温泉を鎮めるために建立された神社で、「こけし」ゆかりの神社でもあります。

葉の水分が抜けて、紅葉へ向かっていますね。随分と遅い秋の気配。今年は本当に夏が長いですね…

立派な鳥居をくぐって境内へ。とても綺麗な神社です。

こちらが温泉神社の本堂。随分と年季の入ったこけしがいます。ご利益がありそうです。

千年の古湯、滝の湯へ

温泉神社で身を清めたところで、いよいよ滝の湯にやってきました。側溝からも湯気がもくもく。見るからに良い温泉の雰囲気です。そして入湯料はなんと¥200。シャンプー/リンスが無いにしても安すぎます。観光客からは¥1,000くらい取ればいいのに。

館内は全面撮影禁止なので、リンクを貼っておきますね。→ 鳴子温泉「滝の湯」

泉質は、硫黄・ナトリウム・アルミニウム・カルシウム・鉄-硫酸塩泉 低張性酸性高温泉です(大崎市HPより)

洗い場はかけ流しのお湯が桶に注がれるだけの非常に簡素な造りで、水用のカランがひとつあります。お湯は青白くて、湯の花がたくさん浮かんでいました。透明なお湯の日もあるそうです。湯船は2つあって、手前の大きい湯船が熱いお湯、奥の小さな湯船がぬるいお湯です。空間はあまり広くないので、譲り合って利用する形になります。

お湯のパワーがすごいのと、熱いことも相まって30分も入り続けるとのぼせると思います。皆さんは湯船に浸かる、壁際に座って休む、を何回か繰り返していました。私は座るとお尻の骨が痛くなるので、壁際に立って休んでいました。浴室に差し込む太陽光が湯気を照らしていて綺麗でした。

しかしこんなにすごいお湯で湯巡りしたら、湯あたりして逆に身体がダメになってしまうのでは?と思いましたが、流石は鳴子温泉。鳴子温泉の湯巡り手形(¥1,300)は半年間有効だそうです。数日で全部入るなよ、とのメッセージでしょうか。

コーヒーハウス「純」でお風呂上がりのクリームソーダ

鳴子温泉で有名な喫茶店は駅前の「まるゆ」と、「コーヒーハウス純」があります。まるゆは定休日でしたので、コーヒーハウス純に直行しました。ランチも気になりますが、お蕎麦ランチしたばかりですからね…やめておきます笑。

昭和の雰囲気が漂う店内が素敵です。サイフォンでコーヒーを入れてくれるのですね。

滝の湯でめちゃくちゃ温まったので、冷たいクリームソーダを注文しました。普通のクリームソーダよりもシロップが濃いですが、のぼせた身体にはちょうどいいです。お金持ちの友人宅で飲ませてくれるカルピス(割るやつ)を感じる濃さです。苦手な人は、一緒に出されるお冷で薄めることをおすすめします。

口の中が甘いのと、サイフォンを見ていたらコーヒーを飲みたくなったので、ホットコーヒーを注文しました。喫茶店の味、沁みます……頼んでよかった。

マスターに頼んで、レジの写真を撮らせていただきました。70年使っているそうです……かっこよすぎます。ですので、お会計は現金のみとなります。こんなに素敵なレジを見れば、現金で支払いたくなりますよね。

バイバイ鳴子温泉

鳴子温泉で過ごすのはここまでです。ちゃんとした旅行で来るならば、1泊以上することをおすすめします。片道3時間なので日帰りもできちゃいますけどね。
私は秋田に用事があったので、陸羽東線で新庄駅へ行き、新庄駅から奥羽本線で秋田方面へ向かいました。新庄駅に着く前の夕日が綺麗でした。

ミニ新幹線から取り残された、奥羽本線の新庄〜大曲間。年々列車本数が減っていて寂しいです。

鳴子温泉は何度も行っている割に一度も宿泊したことがないので、次こそは泊まってみようと思います。それではおやすみなさい。

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この記事を書いた人

東京都在住のエンジニア。1998年生まれ、25歳です。カメラを片手に20カ国を旅してきました。遠い地の生活を垣間見ることが私の旅のテーマです。

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